アンチエイジング・ドックでは、以下の測定・検査を行い、患者様の弱点となっている部分を探り、その弱点をアンチエイジング療法などで改善していくことを目標としています。
● 体組成(部位別筋量・脂肪量を含む)
● 酸化ストレス度/抗酸化力
● 血管年齢/動脈硬化リスク
● 骨年齢/骨粗しょう症リスク
● 糖代謝
● ホルモン量 など
酸化ストレス・抗酸化力測定について
当院では、少量の血液を採取し、その場で患者様の酸化ストレスと抗酸化力を測定することができます。
酸化ストレスとは、体内の活性酸素・フリーラジカルと抗酸化システムとのバランスが崩れ、酸化損傷が上回り、生体にとって好ましくない状態となることです。
活性酸素・フリーラジカルは私たちの細胞や体内の代謝活動で作られ、生きる上で必要なものです。ところが、偏った食事や不健康な生活習慣、心理的要因、何らかの病変などによって活性酸素・フリーラジカルが過剰に作られてしまい、その状態が長く続くと細胞が傷つき、老化の促進や病気をもたらしてしまいます。
<活性酸素・フリーラジカルが体に与える影響> ※次のような病気と関係があると言われています。
●老化 ●動脈硬化 ●皮膚の変性(シミ、シワ) ●糖尿病 ●脳神経:パーキンソン病、アルツハイマー型痴呆、 筋委縮性側索硬化症など ●眼疾患:糖尿病性網膜症、白内障など ●呼吸器:気管支喘息、喫煙による気道障害など ●循環器:虚血性不整脈、心筋梗塞、高血圧など ●消化器:急性胃粘膜障害、胃潰瘍、大腸炎、膵炎、 脂肪肝など ●肝臓:腎不全、尿毒症など ●アレルギー、リウマチ性疾患:免疫不全、膠原病など |
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一方、抗酸化力とは過剰な活性酸素・フリーラジカルによる酸化作用を打ち消す力のことです。
近年では、過剰な活性酸素・フリーラジカルを消去するために、抗酸化食品を摂り、生活習慣を改善することの大切さが科学的に示されるようになりました。
ぜひ患者様自らの体内の活性酸素・フリーラジカル(酸化ストレス度)を測り、不調がある方は健康への道筋を、健康な方は若さと健康の維持を目指してください。
![]() [酸化ストレス/抗酸化力測定装置] |
![]() [酸化ストレス/抗酸化力測定結果レポート] |
血管年齢・動脈硬化リスクの測定について
両手、両足首の4か所の血圧を同時に測定するだけで、簡単に“動脈硬化”を検査することができます(検査時間はわずか5分程度)。この検査によって、血管のしなやかさ(血管年齢:baPWV)と血管のつまり具合(ABI)がわかります。
心臓から押し出された血液により生じた拍動が、血管を通じて手や足に届くまでの速度を測ることで、血管年齢:baPWV(脈波伝播速度)がわかります。baPWVの値が高いほど、血管や臓器への負担が増すため、脳出血や脳梗塞、狭心症などの臓器障害を発症するリスクが大きくなります。
また、足首と上腕の血圧の比を測定することで、血管のつまり具合:ABIがわかります。足の血管が詰まっていると血流が悪くなり、ABIは低下し、心臓や脳などの臓器障害を発症するリスクも大きくなります。
血管の変化は臓器障害のはじまりです。日本人の全死因の3割を占める心疾患や脳血管疾患などの臓器障害の主な原因は血管の障害です。
大切な臓器を守るためには、血圧や血液だけでなく、血管の検査を定期的に行い、危険因子をひとつでも減らすことが大切です。動脈硬化は加齢によって誰にでも起こりますが、個人差が大きく、その進展には食生活や運動不足など生活習慣が大きく関連しています。大きな病気にかからないためには、早期発見が最大の秘訣ですので、血管の検診を定期的に受けましょう。
![]() [血圧脈波検査装置(血管年齢)] |
![]() [血管年齢測定結果レポート] |
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骨年齢・骨粗しょう症リスクの測定について
当院では、超音波による簡便な骨粗しょう症検査(骨密度測定)が可能です。かかとの骨に超音波を当てるだけで、15秒~1分程度で検査結果がわかります。
骨粗しょう症とは、加齢とともに骨がスカスカになる病気です。骨がスカスカになると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。大腿骨や背骨が骨折すると歩行が困難になり、寝たきりになることも少なくありません。女性の方が骨粗しょう症になりやすく、50代で10人に1人、70歳以上では半数の方が骨粗しょう症になると言われています。
次のような方は、骨粗しょう症の早期発見のための検査をお勧めします。
●40歳以上の女性 ●無理なダイエットを経験した方●運動不足が気になる方 ●腰や背中の痛みがある方 ●背中が丸まってきた方、背が縮んだ気がする方 |
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ドックの流れと料金について
ドックの流れ
ドックの予約を頂いた患者様に対し、通常は以下のとおりの流れでご案内いたします。
お食事について
ドックの各検査終了後、軽食をご用意しておりますので、ご堪能ください。
軽食には、自家菜園で栽培した無農薬野菜などを利用しております。