子宮頚部レーザー蒸散術 Cervical Laser Ablation
当院では、子宮頸がんの前段階である「子宮頸部異形成」に対し、CO2レーザーを用いたレーザー蒸散術を行っています。数ミリの深さまで処置を行うことで、がんへの進行を防ぐ治療法です。
子宮頸部異形成は軽度なら自然に改善することもありますが、進行するとがんのリスクが高まります。
円錐切除術もありますが、将来的に早産や流産のリスクがわずかに高まるため、影響が少ないレーザー蒸散術を採用しています。
子宮頚部レーザー蒸散術のメリット
日帰り手術が可能
施術時間は10分~15分程度で、原則麻酔は使わず、日帰りでの手術が基本となります。
負担が軽く、妊娠・出産への影響もない
子宮頸部の上皮組織のみ蒸散するため、治療後の子宮頸部の変形はほとんどありません。翌日から通常の生活を送ることができ、妊娠・出産への影響もないとされています。
高い治癒率
異形成に対して、レーザー蒸散術を行った場合の治癒率は概ね90%程度となります。
手術の実施
まずは婦人科外来で日付の確認をして頂き、手術時間等を決めて頂きます。なお、慶応大学病院所属の子宮頸部腫瘍専門の医師が行います。