ピル外来 Pill Consultation
当院のピル外来では、避妊を目的としたご相談・処方を行っています。
低用量ピル(OC)は、複数の作用で避妊効果を発揮する、信頼性の高い避妊法のひとつです。含まれる2種類の女性ホルモンが排卵を抑えることで妊娠を防ぎます。仕組みや服用方法について丁寧にご説明し、安心して使っていただけるようサポートしています。
なお、月経の治療が目的の場合は、婦人科一般外来で対応いたします。
低用量ピル(OC)服用によってできる効果
- 避妊
- 月経痛の軽減
- 月経不順
- 月経量の減少(貧血の改善)
- 月経期間の短縮
- 月経移動
- 月経前症候群(PMS)の改善
- 子宮体がん・卵巣がん・大腸がん予防
- 乳腺症の改善、乳腺の良性腫瘍の予防
- 子宮内膜症の治療効果
- ニキビ・多毛症の改善
※月経困難症治療目的のLEP製剤は、婦人科一般外来にて管理させていただきます。
気になる副作用について
吐き気・頭痛
服用開始ごろ10人中1~2人に軽度の吐き気、頭痛など『つわり』の症状が現れることがありますが、数日内にほとんどの方は症状が消失します。
乳房が張る
生理の前の乳房の張りに似たような症状が1~2ヶ月続くことがあります。特に異常というものではありません。
不正出血
10人中1~2人に服用1~2ヶ月の間では少量の出血が起こることがあります。
下腹部痛
ホルモンバランスの変化による子宮反応や収縮、完全に排卵を抑えきれていない時に排卵痛のような痛みを感じことがあります。
血栓症
血管の中で血液が固まり、血液が流れなくなってしまう”血栓症”というものがもっとも危険な副作用と考えられます。非常に稀な副作用です。
*当院では充分に注意しながら安全に服用できるように必要時には血液検査と面談、血圧測定を行っています。
低用量ピル(OC)のご処方ができない方
低用量ピルは非常に安全なお薬です。毎日服用するお薬なので、少し制限を設けさせていただいております。
- 喫煙35歳以上で1日15本以上喫煙されている方
- 前駆症状のある片頭痛片頭痛が発現する前に目の前がキラキラしたり、生あくびが出たりする症状があってから、片頭痛が起こるケース
- 治療していない糖尿病や高血圧 十分にコントロールされている場合は低用量ピルを服用することも可能です。
- 高度の肥満 BMI35以上の方[BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]
例)身長160㎝、体重56㎏の場合56÷1.60÷1.60=21.875 ⇒ BMI=22
低用量ピル(OC)の服用に注意が必要な方
持病や体調に不安がある方
- 糖尿病またはその疑いのある方
- 肝臓、心臓、腎臓の病気にかかっている方、またかかったことのある方
喫煙をしている方
服用中は禁煙をしましょう。喫煙者がピル(OC)を服用すると、血栓症や心筋梗塞などの重大な副作用を起こすリスクが高くなります。
年齢が高くなり、喫煙本数が増えるほどリスクが増します。
※35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方はピル(OC)を服用することができません。
処方の流れ

【初診】必ずご予約の上、ご来院ください
初診時のカウンセリングは看護師が行い、ピルの種類に関するご相談、当日の検査のご相談を致します。処方の際に、ピルの飲み方、オンライン処方等についてもご説明いたします。
【再診】必ずご予約の上、ご来院ください
来院の他、ご希望によりオンライン処方を選択することができます。
オンライン処方はクレジットカードとスマホがあれば【完全プライバシー】【交通費ゼロ】【待ち時間ゼロ】で、低用量ピル(OC)がご自宅に届きますのでご検討ください。
※オンライン処方されたお薬は、送料が別途500円かかります。
料金について
予約・相談料はかかりません。当日の検査の有無や内容により料金が異なります。
検査料 | 2,500円~ |
---|---|
トリキュラ | 2,750円 |
ラペルフィーエ | 2,310円 |
ファボワール | 2,750円 |
スリンダ | 3,300円 |
※ピル処方の場合は、再診料はいただいておりません。お薬代のみで処方できますのでご安心ください。